1トレードあたりの期待値

1トレードあたりの期待値とは、トレードを1回こなすことにより期待できる損益のことです。

ただし、1トレードあたりの損益は毎回期待値と同じ金額になるわけではなく、
過去の検証上の1トレードあたりの損益の平均が期待値となるため、実際の1トレードあたりの損益はばらつきます。

システムトレードにおいて期待値という考え方は非常に重要で、

システムトレードでは、期待値がプラスとなる行動を取り続けることによって利益を出すことを目指していく

という考え方になります。

システムトレードで収支をプラスにするためには

1トレードあたりの期待値がプラスである

ことが大前提となってきますが、実際の運用においてはトレード回数も重要であり、
「トレード回数×期待値」が大きい数値であるほど、利回りが大きいシステムになる可能性が高いといえます。

また、一般的に売買手数料などの経費が0.2~0.3%程度かかるため、1トレードあたりの期待値は最低0.5%以上ないと厳しいと言えるでしょう。

逆に、トレード回数が少なくても1トレードあたりの期待値が高い場合、複利運用など運用方法を工夫することによって利回りが大きい優秀なシステムとなる可能性もあります。

売買手数料を考慮していないシステムの場合、
1トレードあたりの期待値が高いシステムの方が売買手数料を考慮しても成績が落ちにくいという特徴があります。

・当サイトでは、1トレードあたりの期待値を以下の基準で見ています。

1.5%以上   かなり優秀なシステム。ただし、トレード回数が少なすぎると厳しい。
1.0%~1.5%  優秀なシステム。ただし、トレード回数が少なすぎると厳しい。
0.5%~1.0%  実運用に耐えられるレベルの基準。ある程度のトレード回数があれば優秀なシステムとなる可能性が高い。
0.3%~0.5%  運用資金が小さい時には実運用に向かない。ただし、資金が5,000万円以上など大きい場合にはこの限りではない。
0.3%未満   赤字となる可能性が高いため、実運用には向かない。

1トレードあたりの期待値の計算方法

1トレードあたりの期待値(%) = [通算利益率] ÷ [トレード回数]

1トレードあたりの期待値によるストラテジーの成績比較方法

・ストラテジーA
通算利益率:1000% トレード回数:500回

・ストラテジーB
通算利益率:1000% トレード回数:400回

上記2つのストラテジーの1トレードあたりの期待値を計算すると、

ストラテジーAの1トレードあたりの期待値 = 1000 ÷ 500 = 2%
ストラテジーBの1トレードあたりの期待値= 1000 ÷ 400 = 2.5%

となり、ストラテジーBの方が1トレードあたりの期待値が高くなります。

ただし、トレード回数等も影響してきますので、ストラテジーの優劣を1トレードあたりの期待値のみで比較することはできません。